群馬県富岡市立美術博物館へ行ったこと:
昨日は、Uさんと、富岡市立美術博物館へ電車で、のんびり、トコトコ行ってきました。
館内に入ると、くらしの魅力「それ、いいね」という常設展が開催されており、
福沢一郎記念美術館も絵が新しく入れ替えられていましたので、どちらも鑑賞させて頂きました。常設展の絵では、鈴木 建夫氏のひだまりや、児島 善三郎氏の静物、堀 英治氏の
木曽の民宿等が、個人的には、気に入りました。
ひだまりは、古民家が水彩で描かれ、田舎ののどかな雰囲気に癒されました。
静物は、全体が赤い色でまとめられ、可愛らしい果物も有り、気分が楽しくなる感じでした。木曽の民宿は、透明感と静寂さを感じる絵でした。絵の解説についてですが、それぞれの絵の生活感が感じられ、心温まる内容になっていました。
特に、常設展の解説文で「それぞれの作家が思いを込めた作品のなかに、皆さんにとっての「くらしの魅力」を探しに行きましょう」については、鑑賞する側が実際に、絵の世界を体験出来る様な気持ちになれる内容でもあり、面白いと感じました。
Uさんは、家のペットのうさぎと似ているからと、土屋 仁志氏の子鹿の彫刻が気に入っていました。体ではなく、子鹿の顔が、確かに、家のうさぎと似ていました。
福沢 一郎氏の絵は、筆のタッチが力強く、人の体の形と色が温かみを感じ、
健康的で、美しいと思いました。音でイメージすると、太鼓の様な強さが有ります。
福沢氏は、群馬県出身の社会派の画家でもあり、美しい色の絵で、社会の問題を深く捉えて、描いている所や物語等の絵が、とても素敵でした。
受付で、福沢氏のエッセイ本も購入させて頂きました。
本の題名は、「美しき幻想は、いたるところにあり」上毛新聞社出版です。
下記は、福沢氏の「晩年の作品」の解説文の一部を抜粋して、記載しました。
★「世の中は、良くはならない。それは、悪がはびこるからだ。しかし、そんなに悪くもならない。それは、善意が人間から失われる事はないからだ」(地獄門 福沢一郎展のカタログより。)と語る、福沢氏は、人間の負の側面を否定せず、不完全でありながらも、信頼すべき存在として、人間を肯定した。まさに、ヒューマニズムの画家といえるのではないでしょうか?
絵の鑑賞後は、美術館内で、コーヒーを頂きながら、ゆっくり過ごしました~。
昨年12月のパステル画のWS以来、久しぶりに、美術館の職員さんともお会い出来て、
とても嬉しかったです。お忙しい中、お会いして頂き、ありがとうございました。
久々に、心の栄養補給もさせて頂きました。どうもありがとうございました。二口。
富岡市立美術博物館HP:
http://www.city.tomioka.lg.jp/www/contents/1395887478508/index.html
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