お盆休みは、長野県の無言館と別所温泉に行って来ました。
昨日は、日帰りでしたが、相方と二人で、長野県の上田の塩田町にある、
無言館と信濃デッサン館、オリーブの読書館に行ったあと、近くの別所温泉に入って、
帰宅しました。無言館は、戦没画学生の慰霊美術館で、信濃デッサン館は、絵の才能は有ったが、経済的に困窮していて、中々絵を描き続ける事等が難しかった画家の絵等が展示されています。
無言館で目に留まったのは、若い女性の裸婦の絵と自画像でした。出征に行く前日に、恋人の裸婦を描き、絵は、生きて帰って来たら仕上げると言い残して、結局は帰らなかった、若い20代前半の画学生の絵です。
裸婦の絵は、静かで色合いが優しく、彼女の事がとても好きで、大切だったのだなと感じました。自画像を描かれた、画学生は、出征当日まで、自画像を描き続けていました。他の画学生が皆の声に急かされて、家を出たにも関わらず、彼は、絵具を使いきるまで、家を出ず、父親に急かされたとの事でした。
出征前に、大事な絵具を使いきりたいという気持ちで描かれたからなのか、自画像はとても厚く色が塗られていました。他は、妹の着物姿を描いた、明るい日本画、出征先のインドネシア、フィリピン、ビルマ等の村々を描いた絵等、戦地という、特殊な場所で、道具も時間も無い中、カラフルで綺麗な上に、鋭い描写力を感じました。
最後に、無言館と信濃デッサン館の館長で作家の窪島氏の言葉を記載させて頂きます。
宜しければ、皆さんも、一度は、無言館を訪れてみては如何でしょうか?
美術館に「美しいもの」があるのではない
あなたが「美しいもの」を見つける場所が美術館なのだ
口をつぐめ、めをあけよ
見えぬものを見、きこえぬ声をきくために
無言館ホームページ(http://mugonkan.jp/)
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