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●他者との共存●他人との「違い」が認められる社会へ

下記、自分自身が覚えて、身に付けたい内容なので、記載しました。

興味の有る方は、長いですが、ご覧ください。

●他者との共存

他者の視点を持つということは、私達の社会の有り方を考える上でも重要なポイントです。民主主義の社会では、宗教や君主といった権威が国を統率することではなく、個人が他の個人と関係を結ぶことで、政治や経済が成り立ちます。そこでは人種や民族、性別などの立場の違いを超えて、平等に人々が協力し合えることが理想です。

しかし世の中には、あらゆる人々を一つの価値観に合わせたいと考え、政治的な手段でそれを達成したいと考える人もいます。これは、往々にして国民の一体性を維持して強い国家を作ろうとする動きとつながり、少数者に対する差別や迫害を生み出します。ときには、経済や福祉の問題が、文化や道徳の問題として扱われ、特定の人々をスケープゴートにした偽りの解決が図られます。この立場を最も極端に推し進めたのが、二十世紀前半にドイツを席巻したナチズムです。

悪名高いヒトラーの政権は、美しく、純粋な民族による統一的な国家を作ると標榜して多くのユダヤ人や同性愛者を虐殺しました。

このような弾圧は人々を扇動する特定の党派が引き起こしたもので、自分には関係ないと思われるかもしれませんが、決してそうではありません。

私達は、自分に近いライフスタイルや考え方を持った人を友人にすることが多く、そのような関係を居心地が良いと感じます。

しかし、現代社会にはさまざまな立場の人々が共存しています。問題は、私達がそのことを認められるかどうかであり、私達一人ひとりの意識に関わっているのです。

●他人との「違い」が認められる社会へ

私達の社会は、異なる価値観をもつ人々が個人の責任をもとに平等に協力し合うことで秩序を築こうとする立場と、少数を排除し特定の価値観による意識統一を図ることで秩序を保とうとする立場の間で揺れ動いてきたように思えます。

複雑な現代社会では、生活の習慣、職業上の立場、宗教的な信条、さらにはペットの飼い方、喫煙の有無に至るまで、さまざまな側面について、異なる価値観や境遇が有り得ます。あらゆる側面について自分は多数派だという人はまれでしょう。

つまり、私達は皆、多数者であり同時に少数者でもあるのです。

他人との「違い」を認めない社会では、自分と他人を区別せずに考え、行動することができます。

自分が常に多数派であると考えるなら、それは居心地の良い社会だと思えるかもしれません。

しかし、そのつけは、子育てや介護、就業や失業といったライフステージの節目、更には何らかのトラブルや、病気、事故、災害といった何らかのアクシデントであなたが少数の立場に立たされたときに、回ってくることになるでしょう。

他人との「違い」が認められる社会では、自分が将来どのような境遇に陥っても、安心して生活を送ることができます。

少数者の立場が認められる社会は、誰もが暮らしやすい社会でもあるのです。

パートナーシップ・生活と制度「緑風出版」の野宮 亜紀氏(トランスジェンダーを支える人々の会運営)の文より、抜粋。

Atelier ゆるりと色の粉(こな)

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